掌蹠膿庖症 (しょうせきのうほうしょう)(手のひら、足の底に膿を持った水疱が)
【掌蹠膿庖症 (しょうせきのうほうしょう)】 (手のひら・足の底に、膿を持った水疱が・・?!) 掌蹠膿庖症は、手のひらや足底や時にすねや膝そして 爪の中にの発症する、無菌性の水疱・膿疱で寛解・増悪を繰り返す難治性の疾患です。 又、有名女優さんが罹患した様に、鎖骨や胸の中央関節に痛みが発生する場合もございます。 |
基本的に、長期に繰り返し発症しますので、一応白癬菌(水虫)との鑑別の為に、皮膚科にて組織の顕鏡(顕微鏡で組織を見ていただく)しておいた方が宜しいです。 先日、若い女性の方が来店し、掌蹠膿庖症間違いないかな?と考えたのですが、ちょっと待てよ・・と指導医の皮膚科の先生に顕鏡していただいたら「美保先生非常の珍しく、白癬菌が混在してました!」との事例もございます。 |
『現代医学的病因』
原因は特定されておりませんが、一応
1、扁桃炎・歯周病・副鼻腔炎等の感染症
2、金属アレルギー
3、腸内環境の異常説
4、風邪・ストレス・生理絡みで悪化の要因
『現代医学的治療』
特別な劇的効果の期待できる処方はなく対処療法で、ステロイドの外用・内服ビタミンD3の軟膏や消炎剤の外用・内服及び病巣感染が判明すれば、取り除きます。
【中医学的考察・治療】
基本的には《湿熱・熱毒による皮膚病と考えます》その皮膚の状態又は胃腸の状態等により、処方は人により変わります。
1、熱毒旺盛で、赤みや灼熱感のひどい場合
2、脾胃虚弱(胃腸)で疲れ易い、食欲低下の場合
3、ストレスが多く精神状態が不安定な場合
4、パワー・血液不足が考えられる場合
5、皮膚乾燥が激しく、喉の渇き等伴なう場合
6、息切れ・疲労怠惰感が・口渇の場合
これ等は一例ですが、色んな身体の状態を考えて中医学の場合、掌蹠膿庖症に対応致します。