顔・首へのステロイド軟膏使用は慎重に行って欲しい訳
福島県 20代 女性 どうしてステロイド軟膏は強さが5段階にわかれているのでしょうか? どうせなら強いステロイド軟膏を使って一気に治せばいいと思いませんか? 答えは、強いステロイド軟膏を使って欲しくない場所があるからです。 その場所というのが『顔・首』です。 ステロイド軟膏の連用による悪影響 (⇦写真の様な状態) ・赤み炎症がひきにくくなる ・裂け皮膚萎縮線条件(薄くなった皮膚が傷つきやすくなり、線条になる) ・紫斑(色素沈着のような色) | |
実は顔・首は皮膚がもともと薄く、毛細血管が豊富なので、ステロイド軟膏の吸収もよくなります。ですから手や足に比べて10〜20倍くらい(上記青文字の様な)ステロイド軟膏の悪影響が出やすくなるのです。 そのため、医療機関で顔・首には作用が弱めのステロイド軟膏が使用されるのです。 たとえ弱いステロイド軟膏でも長期の連用になれば一番上の写真の様により皮膚が薄くなり、傷がつきやすく、色素沈着が見られる様になります。 ⇦真ん中の写真は、炎症は落ち着いてきて、乾燥が強くなった状態です。 | |
⇦3番目の写真。ほとんど炎症は無くなりました。あとは乾燥をとっていきます。 このお客様は大変真面目にスキンケアに取り組んでいただき、また漢方薬もご服用いただきよくなりました。途中、炎症がひどくなる時期もありましたが、スタッフみんなで励ましながら、ご本人が本当に頑張りました。今では首にステロイド軟膏を使用することもなくなりました。 「写真を使ってもいいですか?」の問いにも、快くOKをいただきました。 |
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