みんな、いつかは一人・・・
ニーハオトンシン 2012年2~4月 合併号 岡部美智子 人間は必ず最後は一人、どんな仲良し夫婦でもお棺に二人では入れません。 とうとう私にもその時がきました。主人(健治)の闘病生活が一年一か月あったことに救われました。もし、急にさよならだったら、立ち上がれません。 一年一か月前に倒れてから、一週間は話も出来ましたが、その後意識がなくなり、話せなくなりました。始めのうちは奇跡を信じていましたが、だんだんもう無理なんだな~という事がわかってくると、この寝たきりでいることがかわいそうになってくるのです。 私の心の準備をさせてくれる一年一か月でした。。。 今私は、お店が終わり、明日の用意や洗濯、猫の世話など、一通り終わらせた後は、『じゃ、お母さんは行きます。おやすみ』と言って、仏壇のある自宅の方へ引き上げます。 『ただいま』と声をかけ、線香を一本供え、暖房をつけ、テレビをつけ、夕飯を簡単に作り食べます。たまに子供たちとも食べますが、極力一人で食べようと思っています。今は一人で暮らす準備中ということでしょうか・・・ |
この台所でおばあちゃんが手料理を作り、ときには私たちの帰るのを待ってて、揚げたての天ぷらを食べさせてくれたな~とか、主人はおばあちゃんの料理をつまみながら、毎晩、楽しみにしているお酒を喜んで飲んでいたっけな~・・・などなど思いだし、淋しくなることも ありますが・・・でも、実は一人って少し楽なことなんだな・・・と気づいたのも事実です。 出掛けても帰る時間を気にしないで済むし、残してきた人の夕飯の心配もありません。 仕事が終われば、自分のことだけに時間を使えばいいって・・・申し訳ないようですが、もしかしてこれは、今までのご褒美なのでしょうか?(ごめんなさい。健治さん。。。) |
朝や夕方、ふと病院に行かなくちゃと思うことがあります。もう習慣になっていたのですね。 今は無理せず、自分の体を大切にして、子供たち、周りの方々に迷惑をかけないように生きていこうと思っています。 長かった冬もようやく少し暖かくなりましたね。主人と二人で毎年見に行っていた夜ノ森の桜・・・今年は見に行くことが出来ません。悲しいですね。 来店されるお客様から『大丈夫?』『少し落ち着いた?』とお声をかけていただきます。主人と母を続けて亡くし、淋しくはありますが、不幸ではありません。 みなさん大丈夫です!! 主人が残してくれたお店で、みなさんと接することが私の一番の元気の素です!! |
今年は、いわき市小川あるに諏訪神社の夜桜を見に行ってきました!! 今年も綺麗に咲いてくれていました。ありがとう・・・。 撮影:2012年 4月19日 |