初めて歌舞伎を見てきました!!
ニーハオトンシン 2012年5・6月号 6月8日新橋演舞場に歌舞伎を初めて見に行きました。 心から素晴らしい、の一言に尽きます。 昨年、俳優の香川照之さんが市川中車を名乗り歌舞伎界に入るというニュースに驚き、「それならば必ず舞台は見たい。」と、お茶の稽古仲間の皆さんと話していたことが現実となりました。 |
自分が生まれて46年目の決断。父、母は理由(わけ)あって離婚。 歌舞伎界の父との接触がほとんどなかった香川さんが、どんな思いでこの血を受け継いでいこうと決心したのか…そして46歳での歌舞伎デビュー! |
初日をテレビで見て中車(香川)さんが猿之助(亀冶郎)さんに比べ歌舞伎の声の出し方がまだまだ拙いという事は素人の私でもはっきりわかりました。 ただテレビの画面を通して、中車さんの熱意は十分伝わり、並々ならぬ覚悟を感じました。子供たちには笑われてしまいましたが涙が出るほどでした。 139年受け継がれている『猿之助』という名前を(前・市川亀治郎)亀冶郎さんが継ぎ、そしてゆくゆくは中車さんの長男、團子へという思いが中車さんの心の中にあったのだろうと思います。 この世に生を受けて、まがりなりにも猿之助の血を受け継いでいる自分が、今、動かなければ『猿之助』の名前が途切れてしまう、途切れさせてはならないと!! 血を受け継ぐという事はそれだけ重みがあることと思います。まだまだ拙い とは言っても、わずか半年ほどの稽古で、これだけのものを見せることが 出来るのは、流石の一言に尽きます。これも「血」故のことなのでしょうか。 機会があれば、今後も日本の文化、伝統の歌舞伎という芸にまたふれていきたいと思った1日でした。 皆様も是非、機会があればご覧になってみてください。 そしてご感想をお聞かせくださいね。 岡部 美智子 |
左記の緞帳は、今回の襲名披露に際し、福山雅治さんより贈られたものです。 歌舞伎の血を受け継ぐということと、先代の方々の隈取を重ねることにより、歌舞伎の世界観をアートとして表現したようです。 |
歌舞伎など全くわからなかった私が、香川照之さんが出演するという、安易な理由で、初めて歌舞伎というものを見に行きました。 中車さんの一生懸命さがすごく伝わってきましたが、やはり、四代目・猿之助さんの演技に魅了されてしまいました。また是非、見に行きたいです!!! 岡部 美保 |