初めてのお遍路
ニーオトンシン 2007年 5月号 倉本 健治 3月末に、久し振りに息子たち夫婦に会いながら、ちょうど桜の季節でもあり桜見物がてら東京に行ってきました。息子が選んだ、靖国神社の夜桜を観ながら屋台で4人で飲んだたら、息子が突然「お父さん今年の秋頃、四国に行ってお遍路しない?」と言い出したのです。私は考えもしてなかった誘いに、即返答は出来ませんでしたが、翌日東京散歩をしてたら息子が本屋に寄って買ってきた本が「NHK趣味悠々・・はじめてのお遍路と言う本でした」・・帰りの電車の中で読んでみると、何となく面白そうではありませんか! 息子の話では「3泊4日位で小刻みに歩いて行くのだそうです」 |
偶然が重なったのか? 以前NHK教育で放映していた【はじめてのお遍路】の番組が 東京から帰った翌日の朝 NHK総合を何気なくみましたら、再放送で放映してるのではありませんか!! そして、その体験をなさっているのが、私と同年代の中年ご夫妻でした。その内容は・お遍路の準備品 ・歩き方 ・宿泊の仕方 ・遍路ころがし(難所の事)の行動パターン等々 無論、内容は息子が買ってくれた本の内容と全く同じものなのです。本やテレビの中では「同行二人」「お遍路は人生を見つめる旅」「遍路道行きの魅力」とか何となく胸に響く言葉が出てくるではありませんか!! |
所で一番心配したのが何と言っても『宿坊とかでお酒飲めるの?』と言う心配でした…がテレビを観つずけていると、何と、宿坊の中で“ビールを飲んでるんではありませんか!“…そう…これで自信がつきました!!出来れば、秋頃お遍路に行って来ようと思います。実は、お客さんにこの事をお話しましたら「先生それは良い事です是非息子さんと行ってきて下さい。でも心配なのは、石段の300段なんて処へ行ったら先生は息子さんに、俺はここに居るから、お前行って来い・・何て言いかねない可能性がありますよ!!」ですって・・確かに息子の話を聞くと、息子は東京で休みの日散歩に行くと2-―3時間平気で歩いて(東京はそうですネ田舎より歩きますよネ)いるそうで、私も今から鍛えないと・・と考えまして、今までは平地をウォーキングしてましたが、これからは階段とか、山道とかを極力選んで歩く練習をしなければならないと考えております。薬大の親友に、このお遍路の話をしましたら「お前の息子はたいした者だ、そうか、お前を更正させるのに最後の手段で、この手があったか!!凄い考えだ息子は偉い…行って来い・・そしてしっかり人生を見つめて来い」ですって! |