美保薬局

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ニーハオトンシン

2008年04月

四苦八苦!!!

ニーハオトンシン 2008年3/4月合併号 文:倉本健治 

私たちの人生・・・もの心ついた頃から「悩み・苦しみ」とは、一時も離れることはありません。
現在も恋愛、子供の進学・進路・嫁姑の事、仕事の事、健康や老後の事など・・・生きていれば尽きることのない悩みや苦しみがあると思います。
これは、現代人の特異的な事かと思われがちですが、決してそうではなく、2500年ぐらい前にも、お釈迦様にこの『悩み、苦しみ』を訴えている人々がいた訳です。

 四十歳を過ぎて子を授かり、その子を三日で死なせてしまった女性が、半狂乱になり、お釈迦様に『その神通力で、子を生き返らせて下さい』と訴えると・・・お釈迦様は、『生き返らせましょう。ただし、この子を生き返らせるのに必要なものがからしの種であるが、このからしの種は、家から死者を一人も出したことのない家のものでなければならない』と・・・女性は必死で探すが、結局一度も死者を出したことのない家などはなく、どんな家にも死者を出した悲しみを経験しているということに気付かされ、子の死を受け入れられるようになった。と、その瞬間から、その女性の悩みや苦しみは消滅するのです・・・。

事実をいかに受け入れるかの一言につきます。
病気をしたら、病気をしたで良し、死ぬようになったら、死ぬようになったで、それで良し。愛している人と別れなければならない状況になったら、それも良し。
それについて、評価、評論はしない。感想をいちいち言わない。『あぁ~そういう風になりましたか』という風に受け入れることが自分にとって一番楽なのです。

悩みや苦しみが多い人は、実は自分の思いがたくさんあり、それを思い通りにしなければいけない。思い通りにならなければ嫌だと思う・・・
『思い』がたくさんあるという宇宙の構造や事実に気が付いてしまったのです。
悩みや苦しみが多い人は、『思い』が強い、あるいは『思い』をたくさん持っている人にほかなりません。『思い』を持てば持つほど、悩み、苦しみは増える・・・『思い』を持たずに、今、目の前の自分を囲んでいる状況があれば、それを受け入れたらどうですか?

目が見えること、耳が聞こえること、呼吸が出来ること、食べることが出来ること、自分の足で歩けること、話が出来ること・・・・・

ありとあらゆること全部、実は受け入れた瞬間から感謝になるのではないでしょうか・・・
   小林正観著 釈迦の教えは“感謝”だったより


<目次より・・・>
◆人間をじいっと観察してきた
◆ 人はなぜ悩み・苦しむのか
◆ 「苦」とは思いどおりにならなこと
◆ 「般若心経」は難しくない
◆ 受け入れる
◆ 有難し
◆ 人は、喜ばれると嬉しい
◆ 宇宙を味方にする
◆ 釈迦の教えは「感謝だった」

この本を読んで、また一つ病気だった私の心が救われました。ありがとうございます。
                  岡部 健治

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